ヒゲ。
旦那のケンはヒゲが濃い。
夜寝る前にも丁寧にヒゲを剃る。
しかし、朝になると口の周りが青くなっており、
まるで泥棒ヒゲのようだ!
指の毛も濃く、ゴリラのように手に毛が生えている。
そして、足もムシャムシャと毛が生えていて
ケツにまで毛が生えている。
私はそれを見てよくからかう。
「あんた!頭の毛は薄くなってきてんのに
顔は泥棒みたいやし、身体はゴリラやな~(笑)
身体の毛、抜いて頭に糊でくっつけたるわー」と…
大笑いしながら、からかう。
そう言えば、性悪の姉も女のくせに毛が濃い。
学生の頃に太ももの裏にも黒い毛が生えていて
指を射し大笑いした記憶がある。
私は、腕や足のムダ毛が少ない方である。
なので手や足のムダ毛を苦労して処理していた
性悪の姉をいつも不憫に思いながらも
心でいつも
笑っていた!
体毛が薄くて良かったわ・・・と思いながら…
ある夜の事…
コタツでうたた寝していたら…
洗面所でケンがヒゲを剃っている音で目が覚めた。
そして、洗面所から
「ゆうこー!お風呂入りやー!」
とケンの声が聞こえ、その声で
んー…と
眠い目をこすり…
コタツで寝ていた身体をゆっくりと起こした。
寒い冬になると、コタツの中に身体をスッポリ入れ
横にごろんと寝ころぶと…
3分も経たないうちに夢の中へと入っていく…
そして、起こされるまで起きられない。
今日も…
またコタツで深い眠りに落ちようとしていた…
薄れていく意識の中に、愛犬のあんこが胸の上に乗り
私の口元をペロペロなめていた…
「ゆうこー!お風呂入りやー!」
ケンに起こされ、今日も眠い目をこすり
コタツの中から起き上がる…
フラフラと揺れる頭を手で抑え
洗面所へと向かう。
手にクレンジングを取り、
手のひらでゆっくりとクレンジングをのばした。
そして顔をマッサージするようにメイクを落としていく…
まだ寝ぼけていた…
はっきりと焦点の合わない目をバシバシ瞬きしながら
洗面所の鏡を見た…
…
ヒゲ?…
クレンジングの油が目に入り、少し視界がにじんでいる…
まさか…
一瞬、アゴに黒いものが見えた…
それがヒゲに見えた…
ははは…
いくらなんでも、女の私にヒゲなんて…
クレンジングを丁寧に水で落とした…
目に入ったクレンジングの油も丁寧に
何度も何度も落とした…
いつもより長く、丁寧に落とした…
ヒゲが生えるわけないやん…
そして水にぬれた顔をタオルで拭き取り
もう一度ゆっくりと
鏡を見た…
・・・。
なんでヒゲが生えてるねん!
寝てる間に
オッサンになってしもたんか!
小さいころに姉をバカにしていたバチが
今になってやってきたのか!
それとも、ケンの泥棒ヒゲとゴリラっぷりを
バカにしていたバチなのか!
ビックリして黒くなったアゴを触った…
ん?
ヒゲちゃうな…
恐る…恐る…
顔を鏡に近づけた…
・・・。
なんで黒いねん!
よく見ると、それはヒゲではなく
うっ血して出来た青タンのようだった。
きっとコタツで寝ている間に、アゴが下になり
体重でアゴがうっ血したのであろう。
次の日には、治っているとおもったが
朝起きて鏡を見ると
さらに黒ずみ
どうみても
ヒゲにしか見えない!
こんなヒゲ面で職場へ行ったら
私がオッサンだと思われてしまうやん!
慌てて、いつもよりも化粧を濃くし
アゴに視線の行かぬよう
目にアイシャドーもたっぷり付け
チークもおてもやんのように赤く塗りたくった。
それでも黒くなったアゴは化粧で消えず
遠くから見てもアゴヒゲが生えているように見える。
まるで、ゲイバーのヒゲが生えてるオッサンみたいやん!
もう化粧を直す時間もない。
諦めてオッサン面で職場へ向かった。
職場へ行くと女の人から
「いつものメイクと違うね~」と言われ…
「はい…
ヒゲが生えてしもたんですわ」
と、ついつい本当の事を口ばしってしまった。
いやいや…
ヒゲではなく、知らん間にアゴが黒くなってって
ヒゲみたいに見えるんですわ。と言いなおした。
きっと明日は鼻の下も黒くなり
口の周りがすべて黒くなり
泥棒のようになるんですわ…
と悲しそうに自分に起こった悲劇に
落胆していたら…
大笑いされてしまった・・・。
結局、次の朝には少し赤くなり
黒い色が薄れてきていた。
次の日職場で、泥棒にならず残念がられ
黒いアゴヒゲのような青タンは
数日で消えた。
そして、その日以来
コタツで眠ってしまった後、
鏡を見る時に、少しばかりの勇気が必要になった私であった。
夜寝る前にも丁寧にヒゲを剃る。
しかし、朝になると口の周りが青くなっており、
まるで泥棒ヒゲのようだ!
指の毛も濃く、ゴリラのように手に毛が生えている。
そして、足もムシャムシャと毛が生えていて
ケツにまで毛が生えている。
私はそれを見てよくからかう。
「あんた!頭の毛は薄くなってきてんのに
顔は泥棒みたいやし、身体はゴリラやな~(笑)
身体の毛、抜いて頭に糊でくっつけたるわー」と…
大笑いしながら、からかう。
そう言えば、性悪の姉も女のくせに毛が濃い。
学生の頃に太ももの裏にも黒い毛が生えていて
指を射し大笑いした記憶がある。
私は、腕や足のムダ毛が少ない方である。
なので手や足のムダ毛を苦労して処理していた
性悪の姉をいつも不憫に思いながらも
心でいつも
笑っていた!
体毛が薄くて良かったわ・・・と思いながら…
ある夜の事…
コタツでうたた寝していたら…
洗面所でケンがヒゲを剃っている音で目が覚めた。
そして、洗面所から
「ゆうこー!お風呂入りやー!」
とケンの声が聞こえ、その声で
んー…と
眠い目をこすり…
コタツで寝ていた身体をゆっくりと起こした。
寒い冬になると、コタツの中に身体をスッポリ入れ
横にごろんと寝ころぶと…
3分も経たないうちに夢の中へと入っていく…
そして、起こされるまで起きられない。
今日も…
またコタツで深い眠りに落ちようとしていた…
薄れていく意識の中に、愛犬のあんこが胸の上に乗り
私の口元をペロペロなめていた…
「ゆうこー!お風呂入りやー!」
ケンに起こされ、今日も眠い目をこすり
コタツの中から起き上がる…
フラフラと揺れる頭を手で抑え
洗面所へと向かう。
手にクレンジングを取り、
手のひらでゆっくりとクレンジングをのばした。
そして顔をマッサージするようにメイクを落としていく…
まだ寝ぼけていた…
はっきりと焦点の合わない目をバシバシ瞬きしながら
洗面所の鏡を見た…
…
ヒゲ?…
クレンジングの油が目に入り、少し視界がにじんでいる…
まさか…
一瞬、アゴに黒いものが見えた…
それがヒゲに見えた…
ははは…
いくらなんでも、女の私にヒゲなんて…
クレンジングを丁寧に水で落とした…
目に入ったクレンジングの油も丁寧に
何度も何度も落とした…
いつもより長く、丁寧に落とした…
ヒゲが生えるわけないやん…
そして水にぬれた顔をタオルで拭き取り
もう一度ゆっくりと
鏡を見た…
・・・。
なんでヒゲが生えてるねん!
寝てる間に
オッサンになってしもたんか!
小さいころに姉をバカにしていたバチが
今になってやってきたのか!
それとも、ケンの泥棒ヒゲとゴリラっぷりを
バカにしていたバチなのか!
ビックリして黒くなったアゴを触った…
ん?
ヒゲちゃうな…
恐る…恐る…
顔を鏡に近づけた…
・・・。
なんで黒いねん!
よく見ると、それはヒゲではなく
うっ血して出来た青タンのようだった。
きっとコタツで寝ている間に、アゴが下になり
体重でアゴがうっ血したのであろう。
次の日には、治っているとおもったが
朝起きて鏡を見ると
さらに黒ずみ
どうみても
ヒゲにしか見えない!
こんなヒゲ面で職場へ行ったら
私がオッサンだと思われてしまうやん!
慌てて、いつもよりも化粧を濃くし
アゴに視線の行かぬよう
目にアイシャドーもたっぷり付け
チークもおてもやんのように赤く塗りたくった。
それでも黒くなったアゴは化粧で消えず
遠くから見てもアゴヒゲが生えているように見える。
まるで、ゲイバーのヒゲが生えてるオッサンみたいやん!
もう化粧を直す時間もない。
諦めてオッサン面で職場へ向かった。
職場へ行くと女の人から
「いつものメイクと違うね~」と言われ…
「はい…
ヒゲが生えてしもたんですわ」
と、ついつい本当の事を口ばしってしまった。
いやいや…
ヒゲではなく、知らん間にアゴが黒くなってって
ヒゲみたいに見えるんですわ。と言いなおした。
きっと明日は鼻の下も黒くなり
口の周りがすべて黒くなり
泥棒のようになるんですわ…
と悲しそうに自分に起こった悲劇に
落胆していたら…
大笑いされてしまった・・・。
結局、次の朝には少し赤くなり
黒い色が薄れてきていた。
次の日職場で、泥棒にならず残念がられ
黒いアゴヒゲのような青タンは
数日で消えた。
そして、その日以来
コタツで眠ってしまった後、
鏡を見る時に、少しばかりの勇気が必要になった私であった。
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